星期四, 11月 02, 2006

青木晴彦 「電話」

 子どもを持ったことのある人なら、三歳の子どもが電話に興味を持つことをご存じだと思う。会話がとてもおもしろい時期である。話しかければ返事をしてくれる電話に夢中にならないはずがない。言葉の発達と共に、うちの電話機は子どものおもちゃとなっていった。

 初めのうちは、ジジババからの電話の途中で少し話をして喜んでいるだけであったが、そのうち掛かってくる電話にも出たがるようになった。(中略)

 次に彼は、番号を押して自分で電話を掛けることに興味を覚えたようである。ジジババの家と、うちの子と話をするのを楽しみにしてくれる叔母にかぎって掛けさせることにして、この二軒の電話番号を#01と#02の短縮番号にしてあげた。彼はほとんど毎日どちらかに電話をした。

 「ぼくのなまえはあおきいくまです」「四さいになったらおおさわようちえんにいくんだよ」とか、「今日ねおにくとおやさいいっぱいたべたの。あとね、えーとね……」などなど、彼のおしゃべりにつき合っている叔母もたいへんだなと横で聞いていて思いつつ、好きにさせておいた。

 「またおでんわしてねっていってた」「ごはんをいっぱいたべてねっていってたよ」「おばさんはひとりですんでいてさびしいんだって。ぼくとおはなしするのがたのしみだって。ぼくにあいたいって」

 久しぶりに叔母に会う機会があった。

 「いつも子どもが長々と電話してすみません」

 「あーらやだ。何言ってんのよ、ちっとも電話してくんないじゃない。子どもは元気?」

 彼は毎日この叔母と電話で話をしていたのではなかったか。その夜、#02に電話してみた。見知らぬ人が電話を取った。

 「あなたがお父様ですか。いつもお坊ちゃまからかわいいお電話をいただいております。いつかご挨拶をと思っておりましたが、遅くなって申しわけございません。私は、××と申すものです。いつもこの時間になるとお電話がこないかと心待ちにしております。最近はそれはもう毎日のようにお電話をくださいますので一日電話がこないと風邪でもひいたのではないか、もしや事故にでもあったんじゃないかとかやきもきしてしまうのですよ。今まで眠れない日がおおございましたのに、電話の向こうで“バイバイ”って言ってくれた日はぐっすりと眠れるようになりました。

 主人をおととしガンで亡くしがっくりきていたところに、頼みだった息子夫婦も半年前に交通事故で亡くなりましてね、孫も一緒だったんです。生きていればもうじき四歳になるはずでした。幼稚園もきまっていましたのにねえ。そんな時にお宅のお坊ちゃまからお電話をいただきまして、初めは死んだはずの孫からかと思いました。一回だけの幸運な間違い電話のつもりでいたら何度もくるようになりまして、最初は、たどたどしかったのに今ではもう立派にお話もできるようになって……。もしご迷惑でありませんでしたら、時々はお坊ちゃまのお声をお聞かせ願えませんでしょうか」

 こんな話を聞いてしまったらいやとは言えないだろう。叔母の家の電話番号を短縮番号に入力する時のミスだったようだ。新たに本当の叔母の番号を#03にいれた。そして彼は今でも#02に電話をしているようである。

(青木晴彦 「電話」『第11回NTTふれあいトーク大賞100選』による)

擁有小孩子的人都知道,三歲的小孩會對電話產生興趣。那正是喃喃牙語的時期。對著電話說話又可得到回應著實讓他們著迷,而且不害羞。在孩子說話能力發展的同時,我家的電話簡直成為孩子的玩具一般。

一開始,在爺爺奶奶的對話中,簡單的講幾句話,就讓他相當高興了,而接到其他電話時,也變成開始會搶著說話。

接下來,他對按下號碼來撥出電話這件事發現了興趣。所以我把爺爺奶奶家,以及很高興接到這孩子電話的阿姨家的號碼,分別設定成#01與#02的自動撥號。他也真的每天撥打這兩隻號碼。

「我的名字青木いくま」「今年四歲,上大澤幼稚園」諸如這些,「今天吃了很多肉與蔬菜,還有啊,啊...」這樣的話,像他這樣哰叨不停,我想阿姨應該也是抓不著頭緒的聽著他說話吧,順著這孩子的好意。

「我在打電話給妳喔」「吃了很多飯喔」「阿姨一個人住很寂寞。跟我說話他好像很高興的樣子。想看看我」。「」

終於有機會這位很久不見的阿姨見面。

「真是對不起,總是接到我兒子的叨擾電話」

「哎。這是什麼話,已經很久沒接到他的電話了。這孩子還好嗎?」

這孩子每天都和這個阿姨說話嗎?這個晚上,顯示#02的電話響了起來。我毫不知情的接起電話。

「是孩子的父親吧。一直以來接到這個小孩的電話。總想著有一天一定要問候一下,實在很抱歉這麼慢才打電話過來。一直都在這個時間左右,等著小朋友打電話過來。最近更是每天都等著電話,一天沒有打來就想著這孩子是不是感冒了,還是有沒有什麼事故發生呢?到今天為止,實在睡不著時,只要電話那頭傳來“掰掰“的聲音,就足以讓我安心入眠。

我的先生因為癌症,已經先我而去了,之後依靠的孩子夫婦倆,也在半年前因為車禍而離開,我的孫子也在那場意外中走了。只有四歲的小小生命。也是剛上幼稚園的年齡。在內心低落的那陣子,正好接到您的小孩的電話,一開始我孩以為是已經死去的小孫子打來的。本來以為只是一次幸運的撥錯號碼而已,沒想到陸陸續續又接到好幾次電話,一開始,還只是胡言亂語一番的他,現在已經可以把話說得很好了...。要是不會造成困擾的話,希望還可以時時聽到他的聲音,可以嗎?」

結束這段對話後,我才發現,當初設定阿姨家的自動撥號號碼設定錯誤了。而將新的電話安排在#03後的現在,這孩子還是依舊撥打著#02的號嗎,繼續他的對話。

2003年日本語文測驗讀解題目,感覺相當有味道的一篇文章,把它貼出來,再翻譯出來。希望再你我的生活中,也會有這樣的故事發生著。

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